活動報告 [activities report]
2024年度活動報告
エチオピアでは経済の低迷とインフレが引き続き続いており、毎年寄贈に伺うたびに学校の生徒たちの環境は悪化しています。今回も従来通りノートやペンなどの文房具の他に、学校からの新たなリクエストにより、女子生徒及び、女性教師への生理用品を初めて寄贈致しました。
「全ての生徒が生理用品を毎回購入できるわけではありません。生理用品は地方に住む人々にとって高い出費となることもあり、生活が困窮している家庭の女子生徒たちの中にはコットン布などをあてたりし、経血が多い時は学校を休む生徒もいます」と学校関係者が語っています。
今回寄贈した生理用品は、店舗などで販売されている既製品ではなく、再利用可能な生理用品で、エチオピアの現地で厳選された工場で製造され、女性達への新たな雇用創出や経済循環につながるよう、生活環境改善を支援していきます。
寄贈先のディママノ校の校長ギザウ・ケケバディママノ氏からは、プロジェクトの学校への支援活動に関して、PTA会長の立ち合いのもと感謝状を贈呈いただきました。
【寄贈】
- ノート
- 4,500冊
- ペン
- 2,000本
- 生理用品
- 300パック(1パック=4枚)
*ノートとペンは、667人の生徒に配布しました。
教科の数が違うため、困窮生徒及び、より教科の多い高学年の数を多めに学校の判断で配布しました。
*生理用品は、185人の4年生から8年生の女子生徒と、女性教師11人に、計300パック配布しました。
■生徒インタビュー【フィクレさん】
■生徒インタビュー【サウディットさん】
■感謝状【校長先生のメッセージ】
2023年度報告
物価上昇は食料品だけではなくあらゆる物の価格が去年と変わらず上昇し続けています。現地の写真を見ると靴やスリッパがボロボロの生徒が前よりも増えている感があります。
食事をまともに摂れない生徒が多くなっているため、学校やPTAはなんとか学校給食でお腹を満たしてもらえるよう努めています。とはいえ、政府が無償で支給している給食ではなく、地域住民の助け合いで支えられている給食なのでコストがかかるため栄養面は追いつきません。地元の役所や農家がジャガイモなどを無償で支給したりして賄っている状況です。給食は“パスタとパン”、“紅茶とパン”などとても粗末で、お腹を満たせる食事の提供で精一杯です。
エチオピアの主食であるインジェラは高過ぎて給食として出せないとのことでした。
この様な、なかなか厳しい状況下ですが、生徒達は他の学校に比べて優秀だと校長やPTA会長から、嬉しいお話を伺いました。8年生は全国試験があるのですが、近隣の学校では、3分の2の生徒しか合格していない学校もある中で、なんと82人中75人が試験に合格しています。
- ペン
- 1,500本
- ノート
- 3,000冊
*今回は、666人の生徒に配布しました。学校は毎年、困窮生徒数を確認していますが、 この内111人が特に困窮しています。親と暮らさず親戚宅で暮らす子どももいます。 教科の数が違うため、ノートとペンは、困窮生徒及び、より教科の多い高学年の数を多めに学校の判断で配布しました。
■活動報告動画【校長先生の謝辞】
2022年度報告
ディマ・マノ校への支援
エチオピアはコロナ禍に加え、2年間の内戦があり、経済の悪化で物価が高騰しています。
私達が支援する現地の生活は、物価はコロナ禍前に比べて2倍以上になっているものが多く、大変厳しい状況です。
毎日の食事がままならない子ども達が年々増えているため、学校で朝食と昼食を提供しています。国からの公的支援がないため、かかる費用は地域の人々がお金を出し合ったり、地域にあるバラ農園などの企業の寄付によって賄っている状況です。
農家が多いので、農家が採れた作物の余剰を学校に寄付したり、母親らが、学校の台所で僅かな手当てで食事を作ったりもしています。栄養価のあるものを提供したいですが、費用がないため、比較的、安価な炭水化物の食べ物 例えば、「パスタとパン」、「米とパン」、「お茶とパン」。エチオピアの主食のインジェラを提供することはできないのが現況です。
- ノート
- 1~8年生633人 1人各3冊 計1.899冊
- ペン
- 5~8年生269人 1人各10本 計2,690本
*今回の余剰分は困窮家庭の子どもに配布致しました。
